Instagramの英語キャプションの書き方|訪日客に伝わる日英併記の型と、飲食店ですぐ使える例文

訪日客に来てもらいたいけれど、Instagramの投稿は日本語だけ。英語で書こうとしても、何をどう書けばよいか分からない。そんなお店は多いのではないでしょうか。

観光庁の調査では、訪日客が出発前に役に立った旅行情報源の1位は「SNS」でした。日本に来る前に、InstagramなどのSNSで行き先や食事の場所を探している人が多いということです。この記事では、英語が得意でなくても書ける日英併記のキャプションの型と、英語で書くときの決まり、飲食店ですぐ使える例文を紹介します。

訪日客は旅行前にSNSで情報を探している

観光庁の「インバウンド消費動向調査」2025年の年次報告書によると、出発前に役に立った旅行情報源は「SNS」が43.3%で最も多く、「動画サイト」39.6%、「個人のブログ」23.9%が続きます。日本に滞在している間に役に立った情報では、「交通手段」65.9%に次いで「飲食店」が56.0%でした。

観光庁のガイドでも、ムスリム(イスラム教徒)のお客様に来てもらうための発信として、InstagramなどのSNSやGoogleマップで、写真や動画を使って英語で発信することが有効だとしています。英語の情報があるだけで、訪日客にとって「行けるお店」の候補に入りやすくなります。

訪日客の旅行情報源を示した図。観光庁のインバウンド消費動向調査2025年の年次報告書で、出発前に役に立った旅行情報源はSNSが43.3%、動画サイトが39.6%、個人のブログが23.9%であることを棒グラフで示している

日英併記の基本の型

日本語と英語のどちらを先に書くかは、誰に一番届けたいかで決めます。訪日客を主に狙うなら英語を先に、日本のお客様も大切にしたいなら日本語を先に書き、もう一方を後に続けます。どちらの場合も、次の順番にすると読みやすくなります。

  1. 1行目:短い英語のひと言。JNTO(日本政府観光局)のInstagram活用ガイドラインでは、タイムライン上でキャプションは1文目(または1文目の途中まで)しか表示されないため、1文目にキャッチーで短い文を置くよう勧めている
  2. 料理やお店の説明:何が食べられるのか、どんな味か、何が入っているか
  3. 来店に必要な情報:営業時間、定休日、最寄り駅からの行き方、予約の方法、支払い方法
  4. 日本語の文章:同じ内容を日本語で
  5. ハッシュタグ:最後にまとめて5個まで
Instagramの日英併記キャプションの型を上から順に示した図。1行目に短い英語のひと言、料理やお店の説明、営業時間や行き方や予約方法などの来店情報、同じ内容の日本語、最後にハッシュタグ5個まで、の順に並べている

日本語のキャプションの基本的な書き方は、別の記事で詳しくまとめています。英語の部分は、日本語の全文を訳すのではなく、来店に必要な情報に絞るほうが書きやすく、読む人にも伝わります。

英語で書くときの決まり

料理名は「ローマ字+説明」

観光庁の多言語対応のガイドラインでは、英語の併記を基本とし、日本語の読み方を書くときはヘボン式ローマ字を使うとしています。そのうえで、日本の文化を伝えるために読み方が必要な言葉は、ローマ字の後に意味を括弧で添えるとしています(ガイドラインの例:Chawan (Tea bowl))。「Sushi」のように、すでに広く知られている言葉には説明は要りません。

飲食店の料理名に当てはめると、次のように書けます。

  • Oyakodon (Chicken and egg rice bowl)
  • Karaage (Japanese fried chicken)
  • Sushi / Ramen(広く知られているものはそのままでよい)

やさしい英語で、短く

同じガイドラインでは、ネイティブでない外国人にも十分伝わるよう、分かりやすさを重視した平明な言葉と文章を使うことが重要だとしています。訪日客には、英語が母語でない人もいます。難しい単語や長い文を避け、1文を短く書きましょう。

日付は西暦で

JNTOのガイドラインでは、日本の「元号」は海外の人には伝わらないので、西暦などで書くよう案内しています。「令和8年」ではなく「2026」、期間限定メニューも「until Nov 30」のように書きます。

そのまま使える例文

お店の情報に合わせて、◯◯の部分を入れ替えて使ってください。

例文1:看板メニューの紹介

Our signature dish: Oyakodon (Chicken and egg rice bowl) 🍳
Tender chicken and soft egg, simmered in our homemade sauce.

📍 ◯ min walk from ◯◯ Station
🕐 11:30–14:00 / 17:00–22:00 (Closed on Mondays)
💳 Credit cards accepted

当店の看板メニュー、親子丼です。自家製のたれで仕上げた、ふわとろの卵が自慢です。

#◯◯ランチ #oyakodon #◯◯food #tokyofood #店名

例文2:期間限定メニュー

Autumn special: Salmon cream pasta 🍂 (until Nov 30, 2026)

Contains: milk, wheat, salmon
Reservations: link in bio

秋限定の鮭のクリームパスタ。11月30日まで。

食物アレルギーにつながる食材を英語で書き添えておくと、お客様が自分で判断しやすくなります。

例文3:対応している内容を伝える

観光庁のガイドでは、ベジタリアンやヴィーガン、ムスリムのお客様に対応している内容を、店頭の掲示やSNSへの投稿でポリシーとして示すよう勧めています。対応していることも、していないことも、正直に書きましょう。

Vegetarian options available 🥗
Our kitchen also handles meat and fish, and we share cooking utensils.
Please ask our staff for details.

ベジタリアン向けのメニューがあります。厨房では肉・魚も扱っており、調理器具は共用しています。

英語の例文は、できれば英語が分かる人に一度見てもらうと安心です。英語でメニューを用意する方法は自分で作れる!英語メニューテンプレートと使い方で紹介しています。

ハッシュタグと自動翻訳の考え方

ハッシュタグは5個まで

Instagramヘルプでは、日本語版・英語版のどちらでも、1つの投稿に使えるハッシュタグは最大5個とされています。英語と日本語を合わせて5個なので、たとえば次のように選びます。

  • 英語の地域名+food(例:#◯◯food)
  • 英語の料理名(例:#ramen、#oyakodon)
  • 日本語の地域名+業態(例:#◯◯ランチ)
  • 店名

自動翻訳だけに頼らない

Instagramでは、キャプションやコメント、プロフィールの自己紹介が、見る人の言語設定に合わせて自動で翻訳され、[翻訳を見る]で表示できる場合があります。ただ、翻訳されるかどうかは言語や設定によって変わり、料理名や行き方などの細かい情報が正しく訳されるとは限りません。来店に必要な情報だけでも、自分で英語を書いておくほうが確実です。

プロフィールの自己紹介にも、英語でひと言(例:English menu available)と、営業時間や予約方法を書いておきましょう。外国人向けのアカウントの整え方は外国人観光客向けInstagramアカウントの作り方で解説しています。

英語の投稿を続けるコツ

  • 型を決めて使い回す:営業時間・行き方・支払い方法などの来店情報は、毎回同じ英文を貼り付ける
  • 全部の投稿を英語にしなくてよい:看板メニューや期間限定メニューなど、訪日客に見てほしい投稿から英語を足す
  • 写真で伝える:料理の中身が分かる写真や、店の入口の写真は、言葉が分からなくても伝わる
  • Googleマップとそろえる:Instagramで見つけたお店に向かうときは、地図アプリで場所を確かめることになる。英語の情報の整え方は外国人が迷わない!Googleマップの英語対応術、写真と投稿はインバウンド来店を増やすGoogleマップ写真・投稿の作り方で紹介している

まとめ:短く、具体的に、来店に必要な情報を英語で

英語のキャプションは、上手な英文である必要はありません。訪日客が「行ってみたい」「行ける」と判断できる情報が、分かりやすく書かれていることが大切です。

  • 観光庁の調査では、訪日客が出発前に役に立った情報源の1位はSNS(43.3%)
  • 1行目に短い英語のひと言を置き、料理の説明と来店情報を続ける
  • 料理名は「ローマ字+括弧で説明」、日付は西暦で、やさしい英語で短く書く
  • ハッシュタグは英語と日本語を合わせて5個まで
  • 自動翻訳に頼らず、来店に必要な情報は自分で英語にしておく

本記事は、観光庁の調査・ガイドライン、JNTOのInstagram活用ガイドライン、Instagramヘルプセンターの情報を、2026年10月25日時点で確認した範囲で整理したものです。仕様や数値は変わる場合があります。本記事の方法で訪日客の来店が増えることを保証するものではありません。

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出典

いずれも2026年10月25日に確認。

投稿者プロフィール

matokaスタッフ
matokaスタッフ
飲食店専門のWEB集客支援を行う、matoka株式会社(東京都品川区西五反田)の編集チームです。

普段の仕事は、Googleビジネスプロフィールの運用と口コミ対応(MEO対策)、食べログ・ホットペッパーグルメなどグルメサイトの運用代行、SNS運用とホームページ制作、訪日外国人向けの多言語対応、AIを使ったMEO支援(droptip)、そして成果報酬型のインフルエンサーPR「clues restaurant」の運営です。

このブログには、その現場で実際に手を動かして分かったことを書いています。AI検索(ChatGPTなど)に自分の店がどう出るかの確かめ方、口コミ返信やGoogleマップ投稿の時短、グルメサイトとMEOの使い分け、多言語メニュー、求人票、決済まわりのリスクまで、テーマはすべて店舗からの相談が出発点です。

編集方針は2つあります。営業の合間にスマホで読んでも、その日のうちに1つ試せる形で書くこと。そして成果を保証せず、うまくいかない条件や向かない店舗も併せて書くことです。

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