食べログのクーポンは必要?2種類の違い・登録方法・利益を削らない条件の決め方と表示の注意点

食べログの店舗ページに「クーポン」のタブがあるのはご存じでしょうか。「割引すると利益が減るから出したくない」「出したほうがいいのか分からない」と迷っているお店も多いはずです。食べログのクーポンは無料で掲載できますが、条件の決め方や書き方しだいで、利益を削るだけになったり、表示のルールに触れたりすることがあります。

この記事では、食べログの店舗向けヘルプとガイドラインをもとに、クーポンの種類、登録できる項目、利益を削らない条件の決め方、表示で守るルールを整理します。クーポンを出すかどうかを判断する材料にしてください。

食べログのクーポンは2種類

食べログの店舗会員ヘルプによると、店舗ページに掲載できるクーポンは2種類あります。

  • 食べログクーポン:食べログを見た人が誰でも使えるクーポン
  • プレミアムクーポン:有料の「食べログプレミアム会員」だけが使えるクーポン
食べログのクーポン2種類の違いを比べた図。食べログクーポンは誰でも使え、利用条件や有効期限をお店が設定できる。プレミアムクーポンは食べログプレミアム会員だけが使え、20%以上の割引率が求められ、内容は事前審査がある

費用

食べログの店舗会員登録は無料で、登録案内のページでは、クーポン情報やメニューなどの機能が即日使えると案内されています。プレミアムクーポンについても、店舗会員ヘルプで「全ての店舗会員様が無料で掲載できます」とされています。

プレミアムクーポンの条件

プレミアムクーポンには、通常のクーポンにない条件があります。店舗会員ヘルプでは、高い割引率(20%以上)の設定をお願いしていること、内容はすべて事前に審査することが書かれています。使えるのはプレミアム会員だけなので、対象は限られますが、そのぶん割引の幅を大きくする必要があります。

食べログの有料プランの効果や費用については、食べログの有料プランの掲載効果は?でまとめています。

クーポンで設定できる項目

店舗会員ヘルプ「クーポンを新しく登録する」によると、食べログクーポンでは次のような項目を設定できます。

  • クーポン内容:割引、1品サービス、飲み放題の時間延長など
  • 利用条件:クーポンを使うときの条件(例:4名様以上、ランチ不可)
  • 提示条件:クーポンを見せてもらうタイミング(例:予約時、入店時)
  • 有効期限:期限日を過ぎると掲載状態が「非表示」になり、クーポン一覧に表示されなくなる
  • 自動更新:1か月ずつ期限を延ばす設定
  • 使えるコース:ネット予約のコースとの紐付け
  • 幹事専用特典、備考、PC版・モバイル版の表示設定

クーポンは番号の小さい順に並ぶため、一番見せたいものは「クーポン1」に登録するよう案内されています。設定は店舗管理画面から行います。店舗管理画面の使い方は食べログの店舗管理画面でできることで解説しています。

クーポンは必要?出す前に考えたいこと

食べログの無料の店舗向けサービスの案内ページでは、食べログで予約した人の約30%が「クーポンが使えるから」という理由で食べログを使っていると紹介されています。食べログで店を探す人にとって、クーポンは店選びの材料の一つになっているといえます。

ただし、クーポンを出せば必ずお客様が増えるわけではありません。出す前に、次の点を考えておきましょう。

  • 何のために出すか:平日の空席を埋めたい、宴会の予約を取りたい、初めての人に来てもらいたいなど
  • 割引後も利益が残るか:原価と人件費を引いても、赤字にならない内容か
  • スタッフ全員が対応できるか:クーポンの提示を受けたときの扱いを、全員が分かっているか

目的がはっきりしないまま全員向けの割引を出すと、割引がなくても来てくれたお客様にまで値引きすることになります。

利益を削らない特典と条件の決め方

クーポンは「何%引き」だけではありません。設定できる項目を組み合わせると、利益を守りながら目的に合ったお客様を呼びやすくなります。

食べログクーポンの条件の決め方を目的別に示した図。平日の空席を埋めたいなら曜日や時間帯を限定、宴会を取りたいなら人数やコースを限定、初めての人に来てほしいなら1品サービスなど、目的と利用条件・提示条件・特典の組み合わせを並べている

目的別の考え方の例

  • 平日の空いている時間を埋めたい:利用条件で曜日や時間帯を限定する(例:月〜木の18時まで)
  • 宴会・団体の予約を取りたい:利用条件で人数を決め、使えるコースをネット予約と紐付ける。幹事向けの特典も選べる
  • 初めての人に来てもらいたい:割引より、看板メニューの1品サービスなど、お店の良さを知ってもらえる特典にする
  • 当日の飛び込みを避けたい:提示条件を「予約時」にして、予約につなげる

割引より「付け足す」特典

ドリンク1杯、デザート、飲み放題の時間延長のように、何かを付け足す特典は、原価を計算しやすく、料理の価格そのものを下げずに済みます。割引をする場合も、対象のコースや人数を絞ると、利益への影響を見積もりやすくなります。

表示で守るルール

クーポンは、お店からお客様への約束です。食べログのガイドラインと景品表示法の両方で、書き方に気をつける必要があります。

食べログの店舗ページ広告表現ガイドライン

  • 割引、コース利用時間の延長、1品サービスなどの特典を正確に書き、クーポンを使ったお客様には必ず書いたとおりのサービスを提供する
  • 二重価格に相当する表現・表記は控える
  • 景品表示法の規制に従った表現にする

「クーポン準備中」のように中身のない掲載や、特典になっていない内容も、ガイドラインで避けるべき例として挙げられています。プレミアムクーポンについては利用規約で、景品表示法と消費者契約法を守ることが求められ、掲載基準に照らして掲載しない・削除する場合があるとされています。

景品表示法:有利誤認と二重価格

消費者庁によると、景品表示法は、価格などの取引条件について、実際よりも著しく有利だとお客様に誤解させる表示(有利誤認表示)を禁止しています。

クーポンで特に注意したいのが「通常価格◯◯円→クーポン価格◯◯円」のような二重価格の表示です。消費者庁は、比べる価格が最近相当期間にわたって実際に販売されていた価格であれば問題ないものの、そうでない場合は、いつ・どの程度の期間販売されていた価格なのかを正確に示さない限り、不当表示に当たるおそれがあるとしています。

消費者庁のQ&Aでは、「当店通常価格」として比べる目安として、表示する時点からさかのぼった8週間のうち、その価格で販売していた期間が過半を占めていること、その価格で通算2週間以上販売していること、最後に販売した日から2週間が経っていないことなどが示されています。

また、条件付きの価格では、価格、その価格が適用される商品の範囲、適用されるお客様の条件を正確に示す必要があるとされています。「4名様以上」「ランチ不可」などの条件は、利用条件の欄に漏れなく書きましょう。

出した後の見直し

クーポンは出して終わりではありません。次の点を定期的に確認しましょう。

  • 使われているか:クーポンを使ったお客様の数と、どの曜日・時間帯に来ているか
  • 目的に合っているか:空席を埋めたい時間帯に来ているか、宴会の予約につながっているか
  • 利益が残っているか:クーポン利用時の売上と原価
  • 期限切れのまま放置していないか:期限が切れると非表示になる。自動更新を使うか、内容を見直して登録し直す

食べログでの予約の受け方や管理の仕方は飲食店の予約管理、何で受けて何で管理する?、点数の仕組みは食べログの点数を上げる方法で解説しています。

まとめ:目的を決めて、条件を正確に書く

食べログのクーポンは無料で始められますが、出し方しだいで利益を削るだけにもなります。次の点を押さえておきましょう。

  • クーポンは「食べログクーポン」と「プレミアムクーポン」の2種類。どちらも店舗会員は無料で掲載できる
  • プレミアムクーポンはプレミアム会員だけが使え、20%以上の割引率が求められ、事前審査がある
  • 目的を決めてから、利用条件・提示条件・使えるコースで対象を絞る
  • 割引だけでなく、1品サービスや時間延長など付け足す特典も検討する
  • 特典と条件は正確に書き、書いたとおりに提供する。二重価格の表示は避ける

本記事の食べログの仕様は、食べログの店舗会員ヘルプ・案内ページ・ガイドライン・規約を、景品表示法の内容は消費者庁の公表資料を、2026年10月24日時点で確認した範囲で整理したものです。内容は変更される場合があります。クーポンの掲載による集客効果を保証するものではありません。個別の表示が法令に当たるかどうかは、消費者庁の資料や専門家にご確認ください。

飲食店の集客でお悩みの方へ

Googleマップ・SNS・ホームページ、何から手をつけるべきかを無料で整理します。

📩 集客の無料相談はこちら

出典

いずれも2026年10月24日に確認。

投稿者プロフィール

matokaスタッフ
matokaスタッフ
飲食店専門のWEB集客支援を行う、matoka株式会社(東京都品川区西五反田)の編集チームです。

普段の仕事は、Googleビジネスプロフィールの運用と口コミ対応(MEO対策)、食べログ・ホットペッパーグルメなどグルメサイトの運用代行、SNS運用とホームページ制作、訪日外国人向けの多言語対応、AIを使ったMEO支援(droptip)、そして成果報酬型のインフルエンサーPR「clues restaurant」の運営です。

このブログには、その現場で実際に手を動かして分かったことを書いています。AI検索(ChatGPTなど)に自分の店がどう出るかの確かめ方、口コミ返信やGoogleマップ投稿の時短、グルメサイトとMEOの使い分け、多言語メニュー、求人票、決済まわりのリスクまで、テーマはすべて店舗からの相談が出発点です。

編集方針は2つあります。営業の合間にスマホで読んでも、その日のうちに1つ試せる形で書くこと。そして成果を保証せず、うまくいかない条件や向かない店舗も併せて書くことです。

集客の困りごとは、matoka.co.jp のお問い合わせページからご相談いただけます。