外国人観光客向けInstagramアカウントの作り方
訪日外国人観光客が「日本で行くお店」をどうやって探しているかご存じでしょうか。ガイドブックよりも、スマートフォンで見るInstagramの写真や動画が来店を左右する場面が増えています。とはいえ「英語が得意ではない」「何をどう投稿すればいいのか分からない」と、最初の一歩で止まってしまう飲食店・観光業の方は少なくありません。
この記事では、外国人観光客に届くInstagramアカウントの作り方を、プロフィール設計・投稿言語・ハッシュタグ・来店導線という順番で具体的に解説します。完璧な語学力は必要ありません。伝える工夫と続けやすい仕組みを整えることが、遠回りのようで一番の近道です。
目次
なぜ外国人観光客にInstagramが有効なのか
訪日外国人の多くは、旅行前と旅行中の両方でスマートフォンから飲食店を探します。文字情報だけの検索よりも、料理や店内の雰囲気が写真・動画で直感的に伝わるInstagramは、言葉の壁がある旅行者にとって選びやすい情報源です。実際に「その土地の食」を表すハッシュタグや位置情報からお店を見つけ、投稿の見た目で行き先を決める流れが定着しつつあります。
逆に言えば、Instagram上で見つからないお店は、旅行者の候補にそもそも入りません。店頭の看板や外観だけでは、来日前や滞在中の「今すぐ探している人」には届かないのです。まずは検索の入り口に自店を置くこと、そして写真を見た瞬間に「ここに行きたい」と思ってもらうことが目的になります。
なお、Instagramは来店のきっかけを作る入り口であって、地図アプリでの検索や予約と組み合わせてこそ効果が高まります。地図側の英語対応については外国人が迷わない!Googleマップの英語対応術もあわせて確認しておくと、発見から来店までの流れがつながります。
最初に整えるべきプロフィール設計
投稿を頑張る前に、まず整えたいのがプロフィールです。旅行者は投稿を見て興味を持つと、必ずプロフィール欄に戻り「どこにある、どんなお店なのか」を確認します。ここが不親切だと、せっかくの興味が来店につながりません。
アカウント名とユーザーネーム
アカウント名には、店名に加えて「エリア名」と「業態」を入れておくと、検索でも見つかりやすくなります。ユーザーネーム(@から始まるID)は短く覚えやすいものにし、日本語だけでなくローマ字表記も併記しておくと、外国人が入力・共有しやすくなります。
自己紹介文(プロフィール文)
- 料理ジャンル・エリア・最寄り駅などの基本情報を、短い英語と日本語で併記する
- 営業時間や定休日、予約の要否など、旅行者が来店前に知りたい情報を優先する
- ベジタリアン対応や英語メニューの有無など、外国人がとくに気にする点を書き添える
難しい表現は不要です。単語を並べる程度でも、必要な情報がそろっていれば十分に伝わります。まずは「何のお店で・どこにあって・どうすれば行けるか」が一目で分かる状態を目指しましょう。
プロフィール上のリンク
プロフィールに設置できるリンクは、来店導線の起点になる重要な場所です。地図アプリの店舗ページや予約ページなど、外国人がすぐ行動に移せる先を設定します。複数の案内先をまとめて表示できるリンク集の仕組みを使えば、地図・予約・メニューなどを一か所に整理できます。
投稿言語は「伝わるシンプルな英語」で十分
「英語で投稿しなければ」と身構える必要はありません。旅行者が知りたいのは料理の内容や特徴であって、洗練された英文ではないからです。完璧な文法よりも、短く分かりやすいことを優先しましょう。
日本語と英語を併記する
キャプション(投稿文)は、日本語の常連客と外国人観光客の両方に届くよう、日本語のあとに短い英語を添える形が扱いやすい方法です。全文を丁寧に訳す必要はなく、料理名・使っている食材・味の特徴といった要点だけでも十分に伝わります。
翻訳ツールを味方にする
英語に不安がある場合は、翻訳ツールや生成AIを下書きに活用して構いません。ただし、そのまま貼り付けるのではなく、メニュー名や固有の食材名が意図どおりに訳されているかは目視で確認しましょう。宗教・アレルギーにかかわる食材(豚肉やアルコールなど)は、誤解が起きないよう表現に注意が必要です。
写真と動画で言葉を補う
言葉で伝えきれない部分は、写真や短い動画が補ってくれます。調理の様子、盛り付け、店内の雰囲気を見せることで、文章が短くても魅力は十分に伝わります。外国人がどんな言葉で日本の食を探しているかは、外国人観光客はこう検索している!人気キーワード調査が参考になります。検索されている言葉を投稿文やハッシュタグに反映すると、見つけてもらいやすくなります。
見つけてもらうハッシュタグの選び方
外国人観光客の多くは、興味のあるテーマのハッシュタグをたどってお店を探します。投稿にハッシュタグを添えることは、検索の入り口を増やすための基本作業です。ここでは組み合わせの考え方を整理します。
3種類を組み合わせる
- 広いテーマ系:訪日旅行や日本の食全般を表すもの(例:#JapanTravel、#JapaneseFood)。閲覧数が多く、幅広い旅行者の目に触れやすい
- エリア・ジャンル系:地域名と料理ジャンルを掛け合わせたもの(例:#TokyoFood、#JapaneseBBQ)。来店可能性の高い層に届きやすい
- 店名・独自系:自店の名前をハッシュタグ化したもの。来店客が投稿する際の目印になり、口コミが集まりやすくなる
広いものだけだと埋もれ、狭いものだけだと見られません。閲覧数の多いタグと、競合の少ない具体的なタグをバランスよく混ぜるのがコツです。
言語ごとに使い分ける
来てほしい客層の国・地域に合わせ、その言語のハッシュタグも調べて併用すると効果的です。英語圏だけでなく、韓国語や中国語圏で日本の飲食店を探す際に使われる言葉があります(例:#한국맛집、#台灣美食)。自店のターゲットに近い層がどんな言葉を使っているかを確認したうえで、無理のない範囲で取り入れましょう。
来店につなげる導線のつくり方
投稿が見られても、行き方や予約方法が分からなければ来店にはつながりません。「見つける」から「実際に行く」までの道筋を、迷わせず用意しておくことが重要です。
位置情報とプロフィールリンクを必ず設定
投稿には位置情報(店舗の場所)を毎回付けましょう。地図アプリと連動し、そのまま経路を調べてもらえます。あわせて、プロフィールのリンクから地図や予約ページへ進めるようにしておくと、興味を持った瞬間に行動へ移してもらえます。
ハイライトで「よくある疑問」に常設で答える
ストーリーズのハイライト機能を使うと、行き方・メニュー・店内の雰囲気などを、プロフィール上に常設で表示できます。外国人が来店前に確認したい項目をカテゴリごとにまとめておくと、問い合わせの手間を減らしながら安心して足を運んでもらえます。
Instagram運用全体の土台も見直す
外国人向けの工夫は、Instagram運用の基本ができていてこそ活きます。プロフィールや投稿の型など、運用の土台づくりについては飲食店のInstagram集客:最初にやるべき5つの基本で整理しています。国内向けと共通する部分も多いので、あわせて確認しておくと運用がぶれません。
よくある失敗とFAQ
最後に、外国人向けのInstagram運用でつまずきやすい点を、質問形式で整理します。
Q. 英語がまったく自信がなくても始められますか?
始められます。旅行者が求めているのは正確な英文よりも、料理や場所が伝わることです。写真や動画で魅力を見せ、料理名や要点だけを短い英語で添える形からで十分です。翻訳ツールを下書きに使い、固有名詞だけ確認する運用でも問題ありません。
Q. ハッシュタグはたくさん付けるほどよいのですか?
数を増やせば必ず届くわけではありません。関連性の低いタグを大量に付けても、興味のない層に表示されるだけです。テーマ・エリア・店名の系統をバランスよく組み合わせ、投稿内容と関係の深いものを選ぶことが大切です。
Q. 日本語の投稿はやめて英語だけにすべきですか?
その必要はありません。既存の国内客も大切な読者です。日本語のあとに短い英語を添える併記スタイルなら、両方の客層に届きます。無理に英語だけへ切り替えると、続けにくくなり運用が止まる原因にもなります。
SNS運用に不安を感じたら
外国人向けのInstagram運用は、一度仕組みを整えれば大きな語学力がなくても続けられます。とはいえ「方針が定まらない」「投稿が続かない」「来店につながっているか分からない」という悩みは尽きないものです。自店の状況に合わせて、無理なく続けられる形を一緒に整えていくことが成果への近道です。
まとめ
外国人観光客に届くInstagramアカウントづくりで大切なのは、英語力そのものよりも「見つけてもらい、迷わず来店してもらう」仕組みです。プロフィールで基本情報を整え、短い英語と写真で魅力を伝え、テーマ・エリア・店名のハッシュタグで発見の入り口を増やし、位置情報とリンクで来店までの道筋をつくる。この流れを一つずつ整えるだけで、旅行者から選ばれる可能性は着実に高まります。まずは一投稿、英語を添えることから始めてみましょう。
投稿者プロフィール

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飲食店専門のWEB集客コンサルタント。
Googleビジネスプロフィール(MEO対策)、InstagramなどのSNS運用、ホームページ改善、口コミ活用など、地域密着型店舗のためのデジタル施策をトータルに支援しています。
飲食店の現場では「わかってはいるけど時間がない」「何から始めればいいか分からない」という声を多く聞きます。
このブログでは、そうした現場の声に応えるかたちで、今すぐ実践できるノウハウをわかりやすく発信していきます。
「集客で困ったときに立ち返れる、現場に寄り添った情報源」を目指しています。





